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めまいの構造

症状の多面性

めまい患者さんの症状は、一般にはグルグル回る「回転性」のものと、フワフワ、フラフラとする「非回転性」のものとの“めまい症状”とに大別されています。それでも、患者さんの症状はきわめて多彩で、イラストのように多面的です。この面から、めまいを“多感覚器障害”とする表現もよく用いられます。さらにややこしいのは感覚器としての表現が不充分な場合も少なくありません。それらの多面的症状を羅列します。

(1)空間認識障害

自分の身体の周辺での空間の状態を認識することに問題が生じる。朝起きる時に突然に天井がグルグル回るという状態です。

(2)皮膚症状

発汗、ほてり、冷えなどがあります。最近話題になっている足の裏に虫がはっているように感じるむずむず脚症候群も皮膚症状のひとつといえるでしょう。ちょっと手を触れるだけで生じる痛覚過敏もあります。

(3)眼の症状

光がまぶしい、チカチカする、かすむ、目の奥が痛い、ナミダ目、ドライアイなどです。物が二重に見える、歪んで見える、ギザギザに見える、平坦な道が波打って見える、などです。

(4)頭頚部症状

片頭痛をはじめとしたいくつかの頭痛、くび痛、くびこり、顔面痛などです。この症状の存在は、めまいの原因や治療を考える上で非常に大切です。

(5)体性異常感覚

自分の体の位置が安定しない、フラフラする、フワフワする、などの感覚です。「めまい」症状の基本的な症状です。医学的に難しい表現をしますと、深部体性知覚障害です。全身的な体位の不安定感だけではなく、頭位だけでグラーと後方へ引き込まれることもよくあります。意外と前のめり的な前方への不安定感はないようです。それでも、目の開閉眼で前後への不安定感は強調される人があります。
この体位の不安定感が左右の場合にはフラフラ、上下の場合にはフワフワといった感じかも知れません。いわば、体全体や頭自体の重心が移動しているような感じでしょう。

(6)聴覚異常

耳とめまいの原因を関連づけて考えさせられるもっともよく知られている症状です。難聴、耳鳴、耳閉感、聴覚過敏、耳内で音が響く、などです。

(7)心の症状

ある程度の精神症状は誰しもありうることで、何処までを異常とするかは難しいところです。

(8)歩行障害

日頃の歩き方が上手くできなくなる状態です。多いのは“真っ直ぐ歩けない”“右へ片寄って歩いている”ことです。自分で判っていることもありますが、他人に指摘されてはじめて気付くことがあります。脳卒中などの半身不随とは違った歩行障害で体を動かせた動的状態で体のバランスがうまくとれない状態です。酩酊時とよく似ていますが、左右S字型に歩く“千鳥足”とは違います。

その他

めまいには、「不定愁訴」といわれる体調の悪さを伴います。これらの症状も、めまい症状の構造を考える上で重要です。めまい、立ちくらみ、むくみ、汗かき、冷え性、ナミダ目、ドライアイ、疲れ目、のぼせ、ほてり、手足のしびれ、口の渇き、便秘、疲れ、だるい、うつ、不眠、イライラ、不安、どきどき(動悸)、息切れ、手の震え、体調不良、足がだるい、耳鳴、難聴、頭痛、肩こり、くびこり、背中痛、食欲低下、むかつき、頻尿、目の充血、かすみ目、軟便、手のこわばり、コムラ返り、腰痛、物忘れ (順不同)

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