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- めまいについてのインタビュー
院長に聞く“めまいの治療”への思い
30~40代の女性がめまいで
悩むケースが多いです
最近では“起立性調節障害”を
背景としためまいも増加傾向に
どのような方がめまいのご相談にいらっしゃっていますか?
男女比では圧倒的に女性の方が多く、特に30~40代の女性がご相談に来られています。
子育て世代、あるいは仕事をされている現役世代の方が多いです。
育児でストレスを抱えていらっしゃる方、またお仕事で長時間、パソコン作業を行われている方などが、首や肩の緊張に加えて、めまいでも悩まれているというケースがよくみられます。
長年、めまいの治療を行われていますが、昔と比べてめまいの症状に変化はありますか?
コロナ禍以降、めまいの症状に加えて、気分の落ち込みと言いますか、少し抑うつ傾向のある患者様が増えているように感じます。
コロナ禍により外出する機会が減り、一人で過ごす時間が増えて、めまいの症状を一人で抱え込んでしまっているのではないでしょうか。
最近の傾向で言うと、もう1つ“起立性調節障害”が挙げられます。
これは30~40代よりも若い世代に多いのですが、起床時に血圧・脈拍の変動の異常が認められて、それを背景にめまいが起こっているケースも近年増加傾向にあると感じています。
起立性調節障害は自律神経失調症の一種で、主な原因は交感神経と副交感神経の機能低下と言われています。
交感神経が緊張すると末梢に流れる血流が低下するため、耳などの細い血管には影響が現れやすく、それがめまいを引き起こす要因となっているのではないでしょうか。
様々なクリニックを
回られた後
“藁にもすがる思い”でご相談に
来られる方もいます
皆様、どのようなきっかけで入野医院へ相談に来られていますか?
インターネットで調べてお越しになる方もいれば、脳神経外科・内科や耳鼻咽喉科からのご紹介もありますし、口コミで来られる方もいます。
なかには、様々なクリニックを回られた後、藁にもすがる思いでご相談に来られる方もいます。
やはり、めまいを専門的に診るのは難しいですか?
そうですね。
明確な治療の方向性が確立されている疾患ではなく、お一人おひとりで現れる症状が違えば、それに対する治療方法も変わってくるので、非常に難しいです。
めまいの治療薬にしても、1974年以降、新薬は登場していません。
なので、従来のお薬を使いつつ、漢方薬の処方、めまいに対するリハビリ体操、生活習慣の改善などで症状の改善・緩和をはかっています。
あと、めまいの患者様の中には完璧主義であったり、几帳面だったりする方が多いので、そうした傾向を変えていくことも重要だったりします。
そして“認知行動療法”と言って、「これくらいのふらつきなら、まだ大丈夫」と思える心づもりを作っていくことも、大事な治療となります。
そうなると、お一人おひとりの患者様と深くお付き合いしてくことになりますよね?
長いお付き合いになることが多いです。
1~2回の治療ではなかなか改善したと実感できないことが多いので、患者様にも「気長に治療を続けていきましょう」とお伝えしています。
ただ、受診のペースは通常、2週間に1回や3週間に1回程度です。そこまで大きな負担にはならないと思いますので、まずは2~3ヶ月、継続して治療を受けていただければと思います。
めまいの症状でお困りなら
お一人で悩み続けずに
まずは一度当院へご相談ください
おうかがいしていると、とても大変な治療という印象です。それに力を入れて取り組める院長の“原動力”は?
やはり「患者様に喜んでいただきたい」という思いです。
長年悩まされ続けためまいが、当院の治療で改善して喜ばれている姿を見ると、とてもうれしく思います。
治療を続けた結果、めまいがピタッと止まる方もいます。
そうした場合には、お薬を徐々に減らしていくのですが、それでも大丈夫なら、これはめまいの治療の“勝ちパターン”と言えます。
そのパターンに上手くはまった時などには、「めまいの治療をしていて良かった」と大きなやりがいを感じます。
なので、めまいの症状でお困りならお一人で悩み続けずに、まずは一度気軽に当院へご相談いただきたいです。
お一人おひとりの生活背景を詳しく把握したうえで、考えられる原因や、効果的な治療方法を一緒になって考えさせていただきます。